2025.07.24
【日本酒の選び方】初心者でも迷わない種類や味の違いなど徹底解説!

「日本酒って辛口と甘口の違いは?」
「種類も味もいろいろあるけど、どれを選べばいいの?」
という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、日本酒の種類と味わいの違いや甘口・辛口の見分け方、おすすめの選び方などを徹底解説します!
日本酒の種類について

ここでは日本酒の種類について詳しく解説していきます。
酒税法に基づく日本酒の分類とは?
日本酒は、酒税法という国のルールに基づいて、大きく「特定名称酒」と「普通酒」に分けられています。
その中でも、特定名称酒と呼ばれるものは、原料や製法に一定の基準があります。
分類名 | 原料 | 精米歩合の基準 | 特徴 |
純米大吟醸酒 | 米・米こうじ | 50%以下 | 華やかな香りと繊細な味わい |
大吟醸酒 | 米・米こうじ+醸造アルコール | 50%以下 | 香り高く軽快な飲み口 |
純米吟醸酒 | 米・米こうじ | 60%以下 | フルーティーで柔らかい |
吟醸酒 | 米・米こうじ+醸造アルコール | 60%以下 | 爽やかな香りとすっきり感 |
特別純米酒 | 米・米こうじ | 60%以下、または特別な製法 | 旨味とキレのバランス |
特別本醸造酒 | 米・米こうじ+醸造アルコール | 60%以下、または特別な製法 | 軽やかで飲みやすい |
純米酒 | 米・米こうじ | 制限なし | 米の旨味がしっかり感じられる |
本醸造酒 | 米・米こうじ+醸造アルコール | 70%以下 | すっきりとした味わい |
純米と本醸造の違い
純米酒と本醸造酒の違いを知って、日本酒をより楽しみましょう!
- 純米酒系(純米酒・純米吟醸・純米大吟醸など)
お米と米こうじ、水だけで造られていて、どっしりした旨味やコクが魅力。 - 本醸造系(本醸造・吟醸・大吟醸など)
お米に加えて少量の醸造アルコールを加えていて、すっきりとした飲みやすさが特徴。
香りやキレを重視したいときは本醸造系、米の旨味をしっかり感じたいときは純米系、といった選び方もできますね。
甘口と辛口はどう違う?

日本酒は、基本的にお米とお水からつくられる醸造酒。ビールやワインと同じく、原料を発酵させてアルコールを生み出すタイプのお酒です。
一方で焼酎やウイスキー、ジンなどは蒸留酒と呼ばれ、香りや刺激は強めでも、発酵由来の甘みや旨み成分はほとんど含まれていません。そのため酒類全体で見れば、日本酒はやさしい甘みを含むお酒となり、甘口に分類されることが多いのです。
そんな日本酒の中に、辛口という言葉があるのは何故でしょう。それは、あくまで日本酒という醸造酒の中で、比較的甘みを抑えてドライに感じるものという意味合いで辛口が使われているのです。
つまり、ウイスキーのようなピリッと辛いお酒というよりも、口当たりがすっきりしていて、後味に甘さが残らないという印象が、辛口と呼ばれてる理由なんですね。
甘口・辛口を感じさせる4つの要素
日本酒の味わいはいくつかの要素が絡み合い、甘口・辛口と感じています。ここでは、日本酒の甘辛を左右する4つの要素をご紹介します。
- お酒に含まれる糖分(グルコース)
- 酸度
- アミノ酸度
- アルコール度数
もっとも直接的に“甘み”を左右するのが、グルコース(糖分)の濃度です。糖分が多く残っているほど口当たりがやさしくなり、ふくよかな甘口に感じやすくなります。
ただし、甘く感じるのに辛口と表記されているお酒もあれば、その逆もあるのが日本酒の奥深さでもあります。
酸度が高いと、舌への刺激が強くなり、キリッとした後味やシャープな印象につながります。そのため同じ糖分量でも酸度が高ければ、よりドライに、辛口に感じられることがあります。
アミノ酸は、旨味を生む成分です。多ければ多いほどコクのある濃厚な味になり、自然と甘口のようなやわらかな印象を持ちやすくなります。
アルコール度数が高いと、喉ごしや後味にピリッとした刺激やドライさが加わり、辛口に近い印象を受けやすくなります。
旨口という表現の日本酒もある
最近では、甘口=甘いお酒という認識を避けるために、旨口(うまくち)と表記された日本酒も販売されるようになりました。
旨み成分であるアミノ酸が多く含まれている日本酒は、濃厚でまろやかな甘口に感じられることが多いため、旨口と表現されています。
日本酒の選び方のコツ

ここでは、日本酒初心者でも自分好みを見つけやすくするポイントをご紹介します!
味わいのタイプで選ぶ
日本酒には、それぞれに味わいや香りの個性があります。
基本となるのが、以下の通りです。
- 爽やかで飲みやすいタイプ
- 香りが華やかなタイプ
- 旨味がしっかりしたタイプ
- 熟成されて濃厚なタイプ
たとえば、さらっと飲みやすい日本酒が好きという方には、軽やかでクセのない吟醸酒などがおすすめ。お米の旨味を感じたい方や食事と一緒にゆっくり楽しみたいという方には、コクのある純米酒系が合いますよ。
日本酒に慣れている方には、味わい深い日本酒を選んでみるのもいいですよね。
ラベルの数字で選ぶ
日本酒のラベルには、「日本酒度」「酸度」「アミノ酸度」などの数値が記載されています。
日本酒度がプラスであればあるほど、すっきり辛口に。マイナスであればあるほど、甘くまろやかなテイストになります。酸度が高いと、舌にピリッとした刺激があり、後味がスッキリ感じられますよ。
アミノ酸度が高いとお米の旨味が強く、まろやかな旨口寄りの味わいに感じられることが多いです。数値だけですべてがわかるわけではありませんが、傾向として覚えておくと、好みの日本酒を見つけやすいでしょう。
香りから選ぶ
日本酒には、果実のような華やかな香りをもつものから、お米のような香りまでさまざまなタイプがあります。
フルーティーな香りが好きという方には、吟醸酒や純米吟醸酒などがぴったりです。 一方でお米の味わいを存分に感じたい方には、純米酒や本醸造酒がおすすめ!
香りが少なくクセのない日本酒は、食事とも相性がよく、どんな料理にも馴染みますよ。
自分にぴったりの日本酒を見つけてお酒を楽しもう!
この記事では、日本酒の基礎知識や種類についてご紹介しました。
一言で日本酒といっても、原料や精米歩合によって種類が変わってきます。また、味わいもそれぞれ違うので、色んな日本酒を飲んでみてご自身の好みの日本酒を見つけてみてくださいね。