2025.07.22
話題のクラフトサケとは?日本酒との違いや魅力についてご紹介!

クラフトサケは日本酒づくりの伝統技術をベースにしながらも、自由な発想で造られる新しいお米のお酒。果物やハーブを使った香り豊かな味わいやスパークリングタイプなどさまざま。
この記事では、日本酒との違いやおすすめの飲み方などを解説していきます!ぜひ参考にして、クラフトサケを楽しんでくださいね。
クラフトサケとは?

クラフトサケとは日本酒づくりの技術をベースにしながら、お米を原料にして造られるお酒のこと。本来の日本酒では必ずおこなう搾る工程をあえて省いて、白く濁ったまま仕上げた「どぶろく」だったり、フルーツやハーブなどを使って、リキュールのような香りや味わいを楽しめるものだったりとレパートリーが豊富です。
法律上は日本酒とは別の分類になりますが、造り手のアイデアとこだわりが詰まった、お米から生まれる新しいクラフト酒として、いま注目されています。
なぜクラフトサケは生まれたの?

日本酒の消費量が年々減少している中で、「もっと自由に、もっと多様に、日本酒を楽しんでほしい」。そんな想いから生まれたのが、クラフトサケという新しいお酒です。
クラフトサケは、2013年に株式会社モトックスという企業が商標登録しています。この会社では、全国の蔵元と開発した「ワインのように世界で愛される酒」をクラフトサケと定義しているのだそう。
日本酒を新しく造るのが難しい現状
日本で新しく日本酒を造ることはとても難しいのが現状です。日本酒(清酒)を造るためには製造免許が必要ですが、この免許は、原則として新しく発行されないというルールがあります。
さらに免許を取るには、年間60キロリットル以上の製造見込みが必要となります。一升瓶に換算すると、なんと約3万3,000本。新規参入者にとっては、かなりハードルが高い数字です。
そのため日本酒を造りたくても、すでにある酒蔵を買い取るか別の蔵に製造を委託するなどの手段しかなく、多くの人があきらめざるを得ませんでした。
そんな中で生まれたのが、クラフトサケでした。
2016年、ルールに囚われない酒をつくるWAKAZE(ワカゼ)という醸造所が誕生しました。さらに、2021年には輸出専用の清酒製造免許制度が新設され、海外販売を目的としたものに限り、製造量の制限が撤廃されます。
この流れも追い風となり、クラフトサケをつくる醸造場が増加して、2022年にはクラフトサケブリュワリー協会が設立されました。
クラフトサケと日本酒の違いは?
クラフトサケと日本酒、どちらもお米からつくられるお酒という点では同じです。ですが、製造方法や法律上の扱いが大きく違います。
日本酒は、酒税法で以下のように定義されています。
「米・米こうじ・水を原料として発酵させて、こしたもの」
一方、クラフトサケはこのルールにとらわれません。
- 搾らずに濁ったまま瓶詰めした「どぶろく」タイプ
- 果物やハーブ、茶葉など副原料を加えて香りや味に個性を出すタイプ
造り手の発想次第で、日本酒にはなかったタイプのお酒が誕生しています。そのためクラフトサケは日本酒には該当せず、「その他の醸造酒」や「雑酒」として分類されることがほとんどです。
クラフトサケの楽しみ方

お酒を気軽に楽しめるのがクラフトサケの魅力です。ここでは、クラフトサケの楽しみ方をご紹介します。
見た目や香りで選んでみる
クラフトサケのボトルは、カラフルでユニークなデザインが多く、パケ買いも楽しめるのがポイント!日本酒とは異なり、香りも多種多様です。すっきり爽やかなタイプからフルーツのようにふんわりと甘く香るもの、ハーブやスパイスが広がるものまで揃っています。
コーヒーとどぶろくの組み合わせや日本酒の木樽で熟成させた日本茶葉のクラフトサケなど、いままでにない新しいお酒が楽しめますよ。
自由に飲めるのがクラフトサケの魅力!
クラフトサケはお好みのスタイルで楽しめるのが魅力的!以下のようにアレンジして楽しむ人も増えています。
- ソーダ割りでスッキリ感を味わう
- フルーツを添えてカクテル感覚を楽しむ
- ロックで芳醇な香りを堪能する
- お湯割りでハーブティーのように味わう
お酒が苦手だった人でも気軽に飲めるという声が多く、日本酒の入り口として楽しんでいる人もたくさんいるのだそう。
飲み比べや試飲体験をしてみる
最近では、クラフトサケを飲み比べできるお店やイベントも増えてきました。クラフトサケと一緒にペアリングメニューも楽しめるイベントも!期間限定のイベントであることが多いため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
さけマジでもクラフトサケを販売しているので、お気に入りを見つけてみてくださいね。
クラフトサケで気軽にお酒を楽しもう
伝統的な日本酒づくりをベースに、フルーツやハーブなどを使って作られた新しいお酒・クラフトサケ。さまざまなフレーバーが楽しめることから、近年はSNSや飲食店でも話題となり、幅広い世代から注目を集めています。
日本酒はちょっと苦手という人でも、気軽に飲めるのがクラフトサケの魅力です。ぜひこの記事を参考にして、クラフトサケを楽しんでくださいね。